目の下のクマはコンプレックスに感じている人も結構多いんです。人に見られたときに暗い印象を与えないだろうか、老けていると思われないだろうか、そんなことを考えていると気持ちも下向きになるし、相手の顔を真っ直ぐ見ることができなくなってしまいますよね・・・。
だからクマをメイクで隠そうと頑張っているっていう話もよく聞きます。クマを消すために専用のコンシーラーを使っている人も多いです。コンシーラーをうまく使えば確かにクマは見えにくくできますし、そのほかのアイテムを使って上手にクマを隠している女性はいっぱいいるんです。
でも、クマって隠し続けることしかできないんでしょうか。クマの根本的な治療をしないままコンシーラーを使い続けると、いずれもっとクマがひどくなるかもしれません。
コンシーラーは目のクマを消すときに心強い味方になりますが、使い続けることでクマをますます悪化させる可能性があります。というのも、コンシーラーの使用で目もとが乾燥することがあるからなんです。
コンシーラーには界面活性剤が含まれています。界面活性剤、美容に敏感な女性ならピンとくるんじゃないでしょうか。一言でいうとあまり肌に良くないものです。界面活性剤が含まれるコンシーラーは肌のバリア機能を低下させ、乾燥肌を引き起こしやすいんです。
乾燥肌になるということは、つまり肌の機能が正常でなくなるということ。肌には本来バリア機能や再生機能が備わっていて、それらが正常に働いていたらクマの原因のひとつである色素沈着も防ぐことができます。
でも、乾燥肌だとそれらの機能が十分に働かず、かえって色素沈着を進め、茶クマを悪化させてしまう・・・なんてことになりかねないんです。
もしコンシーラーを使っていて少しでも乾燥を感じるようなら使用は控えた方がいいと思います。
さっきコンシーラーが乾燥肌を引き起こし、色素沈着を進めると話しました。その仕組みについてもう少し詳しく説明していこうと思います。
まず、色素沈着が起こる理由には主に「紫外線」「ニキビ」「摩擦」などが考えられます。「乾燥なんて入ってないじゃない？」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
上で挙げたものは肌にとってはどれも「刺激」なんですよね。これらの刺激から肌を守るために体内ではメラノサイトの働きによってメラニンが作られます。つまりメラニンは本来、肌を守るために生み出されているわけです。
でも普通は体外に排出されていくはずのメラニンがターンオーバーの乱れなどで肌の内部に残ると、それが色素沈着の原因になるんです。
ここで重要になるのが乾燥。乾燥肌は外部からの刺激に弱くなることに加え、ターンオーバーも乱れがち。まさにダブルパンチで攻撃されているのと同じですから、色素沈着を防いで目のクマをできないようにするには絶対に避けたいことなんですね。
こうした悪循環を防ぐためにも、コンシーラーを使いすぎるのは控えた方がいいです。そして、肌の保湿もしっかり行うようにしましょう。ただそれだけでは目のクマの悩みは消えません。クマはきちんと改善しようと思ったらクリニックに行かないとなかなか効果が出ないので、一度無料カウンセリングなどを受けてみることをおすすめします。
